水の怖い生き物と言えば、もしかすると「サメ」を連想するかもしれない。
だが、サメの被害というのは実はそれほど多くないらしい。
世界中でも年間被害10件程度だそうだ。
サメなんかよりも、ワニの方が遥かに怖い。
少なくとも、年間被害の件数が桁違いだ。
ワニの被害は、年間1000件。
単純に、サメ被害の100倍である。
ただ、陸地でのワニはそれほど怖くはない。
ワニの陸上での最高スピードは時速18kmで、平均的な人間(大人)よりも遅い。
普通の大人が全力で走ると時速20kmくらい出るため、なんとか振り切れる。
ワニは長距離走も苦手らしく、しつこくは追いかけてこないようだ。
一方で。
もしも水の中で出会ってしまったら、死ぬほど恐ろしい。
水中では時速32kmも速さで動くそうだ。
さらには、1時間も潜っても大丈夫って話だから怖すぎる。
水中で、音を立てず静かに近づいてきて、がぶり。
獲物に噛みつくと、体をくるくると回転させる「デスロール」をしてくる。
デスロールと言うのは、ワニが獲物に噛みついた後に体を回転させ肉を食い千切る動きのことだ。
大型のワニに人間がデスロールされたら、もう助かる望みは薄い。
実際、ワニに襲われたときの致死率は60%近いそうだ。
ちなみに、海外のワニのショーを開催中に調教師がワニに手を噛まれてしまうという事故が起きたことがある。
その際、ワニはデスロールをし始めている。
動画を貼っておくが、閲覧注意だ。
これは、痛いなんてもんじゃないだろう。
この調教師が無事だったことを祈るばかり。
ちなみに、世の中にはこんなに巨大なワニも実在する。
もしも、こんなのと水中で出会ってしまい、デスロールされたらと想像するとゾッとしてしまう。