大学4年の夏に1人で車旅行したくて、金貯めて2週間かけて東京から四国一周旅行したんだ。
で、案山子の村だとか、落武者の伝記が残ってる近くとか、二重かずら橋とか、一通り回って、その時、ひとつだけ不思議な場所あったんだ
当時ナビ持ってなくて地図、しかも全国ライトマップルという大雑把地図で旅行してて
なんせ国道以外は大してわからんような地図だから、案の定、途中で道に迷った地図は完全に使いものにならなくて、ガラケーも電波からっきし、まぁしゃーないから、不安になりながらも適当に進んでった。
すると、道端に観光案内所みたいなとこがあって、助かったと思い寄ったんだ。
おばちゃんが1人いて、親切に色々教えてくれた
そのおばちゃんの案内で、
「廃村になった昔の村が山の裾野に広がるのを見渡せる所があってオススメだから見ておきな」って教えてくれた
教えて貰った通りに行くと、あった、凄い見晴らしよかった。
で、だ、時間の制約はあるものの
気ままな一人旅をしていた俺は車降りてレッツ散策。
時間は30分以上かけないつもりでやや駆け足気味で山道に入った。
そういや廃村は初だなとか思ったけど、真昼間で日のあたる斜面の開けたとこだったから怖さはなかった。
まぁ行ったはいいものの、昔ながらの家が十数件あって、へぇー、雰囲気いいなぁ、ま、もういいやって五分も歩かないで飽きて踵を返した。
帰る道の途中で男性から「こんにちわ」って言われて、「こんにちわ」って返した
それだけ、なんだけど
そこで出会った2人づれは
山道入ったら、すぐのとこで、
木に寄りかかって座ってる女と、側に立ってる男で、二人とも二十代くらい
女のほうはうつむいたまま、なにも言わなかった
そんだけなんだけど、
あんなとこでさ、ひと休みするにもさ
女性が土の上にケツから座り込むか?よく考えたら怖くなってきたのさ。
俯いたまんま声も聞いてないし。
ま、期待してたら悪いがそんだけなんだ。
話は終わりなんだ。
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