石の怖い話

石の怖い話

石の怖い話

すみませんお待たせしました。

ここの人たちだったら信じてくれると思います。
霊感とかそんなもん無いと思うが、実体験を書いておきます
というか僕と友人の話しなのですが、どちらかというと友人の方が霊感みたいなものがあったんだろうと思います。
ひょっとして怖くないかも知れません。最初に言っておきます。
長くなります上に、文章へたくそなので面倒な人はスルーしてください。

大阪弁が使われており、読みにくいかもしれまん、ある程度再現するには言葉もそのままの方が良いと思いそうさせていただきました。

6年前の冬12月27日か28日だったか、その日の昼は仕事場の年末大掃除を終えて粗大ゴミやら古雑誌なんかをゴミ置き場に出しに行った。

その時、ふと目の端っこに何かが見えた。

何となく古いっぽい桐製の箱が捨てられていた。中身が何となく気になりフタを開けてみると白い薄紙に何重にもくるまれた奇麗な青っぽい石で出来た玉が入っていた。

すげえモン拾ってしまった!値打ちのある物かも!と思いゴミの中からその箱と石を持った帰った。

夜家に帰って、部屋に飾ろうと床に置いてあった箱を持ち上げると、昼間よりも重く感じた。
え?と思い中の石を取り出そうとした瞬間、ビリっというかバチンと静電気?のような衝撃が手に感じた。
その時は静電気としか思わなかった。
反射的に手を引っ込めてもう一度石に触ると静電気は無く、なぜか温かい感じがした。
取り出すと青っぽかった石が真っ黒になっていた。昼間明るいところで見るのと部屋のどちらかといえば暗い白熱灯の下では見え方が違うのかなと思った。
そう思って石を手に持ち光にかざしていたら、携帯電話が鳴った。

久しぶりに友人Aが近所のバーで飲んでるから来ないかという。珍しい事もあるんだな、あいつと飲んだ事あったっけ?
しかし懐かしさが勝ち、誘いにのってバイクで5~6分くらいのところにあるバー目指して行った。
11時くらいから飲んで夜中の3時くらいまで懐かしい話しと、馬鹿話で盛り上がった。二人ともかなり酔っぱらっていた。
帰りがけにAが「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」と言ったので
「あたりまえやん!いつでも誘って、誘って」といって別れた。
酔っていたがそのやり取りだけは何故か鮮明に覚えている。
その後バイクで家に帰るのだがその道中は覚えていない(警察の人ごめんなさい、家に帰れた事が奇跡かも)。
家に帰って即ベッドで寝たのだろう。朝起きた時は服はそのまま、カバンも肩からかかったまま、何故かジーパンだけは脱いでいた(w  何でや。と思いジーパンをつまみ上げると膝から下が真っ黒にと言うかどす黒く濡れていた。ドブに浸かった感じに。においは特にしなかったと思う。
うわっと思い、ジーパンを放した。すぐにバイクでコケてドブかどこかに落ちたのかな?と体の異状を探す。すぐに見つかった。

右手(腕から肩)が上がらない。例えるなら鎖骨の間の神経通ってる部分をものすごい力で押さえつけられてる感じ。
無理をすれば激痛が肩から下に走る。変な寝相だったかなと思いつつも、今度はガレージにバイクを見に行った。
バイクはまったく無傷だった。という事はコケテいないという事らしい。でも痛い。
親に話すと病院に行けという事で、自転車に乗り(片手運転w)救急病院へ。(車で送らない親は鬼w)
レントゲンやMRIやらの検査をしたが、全く異常はなかったし、医者からはホントに痛いの?上がらないの?と聞かれたが痛いもんは痛いし、上がらんもんは上がらんとちょっとした押し問答になる始末。
家に帰ったら姉ちゃんに 「何かに取り憑かれてんちゃう?」との一言で無性に昨日拾ってきた石の事が気になりだした。
最近で変わった事といえば、昨日石を拾って来た事くらいだった。そういう幽霊とか、超常現象とかは全く信じてなかったが何となく石が気になって仕方が無かった。
急いで部屋に戻る、戻る間何故かこの痛みは石のせいだと強く思うようになっていた、感というやつか。
机の上の石は黒い透明?になり中が真っ赤になっていた。

それを見て背筋がゾクッとなった。姉ちゃんにこの事を言おうと部屋を出ようとすると体がうまく動かなくなった。足が動かない。
金縛りか?これが?あれって寝てる時やろ?と初めてなる金縛りに焦りまくった。
そん時不意に「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」というAの声が聞こえた。
聞こえたというか、頭の中で響いた。何回も言葉がぐるぐる回ってた。
そのうち何かぼーっとなって、ふと気づいたら部屋の床で寝ていたらしい。もう夕方になっていた、夢か?何だったんだろう。
すぐに机の上の石を見た真っ黒だった。昨日の夜といっしょだ。
何か急に怖くなり、その石を処分しようと考えた。
晩飯を家族と食べた時も昼間の事は言わない事にした、どうせまともな答えが返って来るとは思えないから。
会話はテレビの年末特番(レコード大賞?忘れた)の話しか何かだったと思う。
夕食後すぐに部屋に戻り石をどうしたものか考えた。とにかくここには置いておけない。
元の場所に捨てに行くか、適当なところに捨てるか。
何となく元の場所に戻す(捨てる)方が良いと判断し、明日仕事場のビルのゴミ捨て場にいく事に決めた。
真っ黒の石を箱にしまい、風呂に入ってさあ寝ようと思ったときに家の電話が鳴った。
友人Aだった。「今日暇やねん、○○(昨日(今日)行ったバーの名前)で飲もうや」

おいおい、昨日も飲んだやんwと思いつつも、まあ別にする事も無く寝ようと思ってたからOKした。
「オマエもたいがい暇やな。でも俺今日起きたら右手上がれへんくって、バイクでは無理やわ、自転車でいくわ」と返事し、
「うそ!怪我したん?原因わからんの!大丈夫なん?そら大変やな、ほんじゃまた今度にしようや」とAは言ったが
「ええよ、行けるから」といく事に。
距離的にもまあ行けない事もないし、片手がちょっとなれてきた事もあり、難なく到着。
年末だからかバーに客はAしか居なかった、
第一声僕が「でもそういやオマエ、何で家に電話したん?携帯にくれたら良かったのに」というと
A「ひっさしぶりやなーしかし、元気しとったか?って手上がらんねんなw、つうかオマエの古い番号しか知らんし」
僕「アホ、何言うてんのん。今日やん別れたん。今日。まだ酔うてんのかぁ?w」
A「今日て?。何言うてんの?オマエ、今日なんか会ってるわけないやん」
僕「昨日から今日という意味や。もうえぇって!とりあえずちゃりんこ片手運転して来てんから、ビールぐらい飲ませろや」
A「わけわからん、久々に会ったらキモさ爆発やなオマエ」
僕「おっ!とりあえず。何かわからんけどお疲れー!」乾杯。
僕「つうか、昨日の帰りの事全然覚えてないねんけど、オマエちゃんと帰れた?」
A「オマエな、さっきから何キモいこと言ってんのん?頭おかしいんちゃうか?」
僕「○○さん!(マスターの名前、以下マ)昨日こいつと俺来てたやんな!」
マ「いや、二人とも来てへんかったよ」
気になって携帯の着信履歴をみた、昨日の着信は3件、その中にAの名前は何故か無かった。

というかマスターいたっけ?と自問自答。
A「あ~ぁ、こいつの嘘バレバレですよね~」
僕「ちょ..嘘ちゃうって」
と昨日の状況を思い出そうとしたが、何故かどうしても思い出せない。
かろうじて覚えている「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」という事を言うと
A「俺そんなん言ってないし、夢ちゃうん?それ、夢やって。ああ夢、夢」
僕「いやそんな事無いって、でも全然思い出されへんねん。何でやろ?」
A「オマエ一回病院行った方がいいんちゃう?記憶ないって何か怖いやん」
僕「ちょう待てって。じゃあオマエの言う事がホンマやとして。」
A「俺はオマエの携帯番号も知らんし、昨日オマエと飲んでも無い。というか大阪におらんかった。証拠もある。」
といって福岡市にあるホテルの領収書を見せてきた。日付は今日の午前チェックアウト
どうなってんの?これ。俺頭おかしくなったんかな?と思っていたら、僕が整理のつかない頭で、うおー!思い出されへん!ともがいてる時Aが突然言い出した

A「ちょっと真剣に聞いてほしいねん。」
Aはちょっと寂しそうに話した。
A「明日な、○○(Aの弟)の命日やねんな?でやな、何かしらんけどお前らの夢を見た訳よ。で、懐かしくなってというか、まあ後で言うけどオマエに会わなあかんと思った。 弟死んだん5年も前の事やからオマエは忘れてるかも知れんけどな、昔はよう遊んだな悪さしてw あの日な俺、弟死ぬん何となく知っててん。これは後やから言える事かも知れんねんけどな、何かな、俺昔から知ってる人とかの夢を何日か立て続けに見る事があるねん、何か最初は白黒やねんけど、途中からセピア色というか真っ赤に変わって行くねん。その後その人にあんまり良くない事が起きるような気がするねん。怪我とか、あと、死んだりとか..。で、弟の時も1週間くらい前からそういう夢見てて(弟の夢)、偶然かも知らんけど弟の時も真っ赤になってん。その後あいつ死んでもうた。 」
僕「死ぬんがわかる?んなわけないやん!オマエもうちょっとマトモな嘘付けって!言っとくけど俺のは嘘ちゃうで!」
マ「いや、死期がわかる人っておるらしいで。俺の連れもそんな事言ってた奴おった。そいつのオカンもそういう人やった。」
A「まあ、おれがそうかどうかは知らんけど、結果そうなってしまったんや。」
僕「まあええわ、で?その死ぬんがわかる夢って」
A「そう、昨日見た夢や、いきなり3分の2くらい真っ赤やった、正直こんなん初めてやしどうして良いかもわからんし、とりあえずオマエに会いに来たっちゅうわけや。詳しく言えば何か草原みたいなとこにオマエと弟がいて、その草みたいなゆらゆらした地面が真っ赤やった。ちょうどこれくらいかなぁ。」と膝下位をさした。

A「だいたい赤い夢見る時は、白黒からジワーってゆっくり変わって行くんやけど、いきなり赤いのは見た事無いからびっくりしてん。」
僕「俺どないかなるかも知れんってこと?この手かな?」
A「それはわからん、そうかも知れんし、違うもんかも知れん」
僕「死ぬかも知れんという事?」
A「わからんねん、そればっかりは」
僕「でもな、いきなりそんなん言われても、信じられるわけないやん!」
そんなやり取りをしてるとAが泣きそうな顔で言った。
A「その夢にな、俺もおってん。」
僕「俺と弟ちゃうんか?そんなん最初に言わんかったやん」
A「言うたら死ぬんちゃうかと思って、言えんかった」
僕「そうか、俺は死んでもええと、オマエ最悪やな」
A「死ぬとは決まった訳じゃないって、ただの夢やし」
僕「そうやな、ただの夢でギャアギャア言うなよwシャレにならんでほんま」
実は僕はかなり怖かった、ただAの出来の悪い夢を笑うしかなかった。
でもそれは笑えない事だと思い始めた。
今朝見たジーパン!
頭の中がむちゃくちゃになって来た、昨日僕はAと会ったのか?会ってないとすれば一体誰に会ったのか?というかどこに行ってたのか?AではないAと?
携帯の番号も知らない、バーにも来てない、Aの見た赤い夢、膝下が赤く染まる夢、今朝見た膝から下がどす黒く濡れていたジーパン。
一気に押し寄せて来て頭が痛くなり、耳鳴りもする。あまり酔っては無かったと思う。
今はもう何も考えられない、無理だ、もう帰ると言うと。Aが送って行くと言い出した。
それを僕は断った、何となく嫌な気分になったから。

Aと僕はバーを出たAはまだ何か言いたそうにしていたが、構わずに自転車に乗ったAは最後に「気をつけて帰れよ」と言った。
僕は「オマエ、人の事言えへんねんで。」と言った。笑うと思ったがAは真顔でうなずいた。
僕はあわてて目を逸らした、何か分からんけど嫌な感じだった。
自転車片手運転で家に到着。
到着するなり、誰かに後ろからドンと背中を押された。その直後携帯が鳴った。
後ろを振り返ると誰もいなかった。
電話はAだった。
僕「何?どうしたん?」
A「どうしてるかなと思って」
やたら元気な声にさっきのは、嘘だと直感した。

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