不思議なこと 死者へ深夜の発信
昨夜あったこと。
怖くというよりは、不思議な話。
かみさんが、
「織田さん(仮名)って人に、電話がかかっちゃってるよ。」
と、俺を起こしてきた。
すぐに枕元のiphoneを見ると、確かに織田さんに発信中だった。
慌てて発信を切り、すいでに時間を見てみると深夜の2時ちょっと過ぎ。
こんな遅くに知らない相手から電話が来たら、迷惑だよなって思った。
というのも、織田さんは4年程前に亡くなっている人だった。
自殺だ。
どれくらい呼び出していたのだろうか。
(ご家族から)文句の電話の折り返しがきたら、謝らなきゃと思ってるうちに、また眠ってしまった。
昨夜の出来事を、朝になり起きた後で冷静に考えてみた。
不思議なのだ。
どうやって電話をかけたんだろう?
犬と一緒に、寝ていたから、犬が押してしまったことを想像した。
でも、パスコードロックしてある。
ましてや、肉球では押せないはずだ。
では、俺が無意識にかけたのだろうか。
ただ、これもおかしい。
4年も前に亡くなっているひとだから、履歴からかけることはない。
すると、連絡先のアプリから押してしまった可能性だ。
そう思って見てみると、AMAZONの欄が開いたまま。
パスワードを登録してあるから、それを調べたんだ。
どういうことかというと、連絡先のアプリから織田さんに電話かけていたとすると、その織田さんの連絡先が開いていなきゃおかしいことになるのだ。