背筋の凍る不気味さ 自分ではない誰か

背筋の凍る不気味さ 自分ではない誰か

背筋の凍る不気味さ 自分ではない誰か

私は、夫と0歳の子供と、愛犬と暮らしているごく平凡な主婦です。

家は都内にありがちな、狭小3階建て。

以前は夫と犬とで、3階のベッドルームで眠っていましたが、出産を機に2階の和室で、親子3人川の字+犬と寝ることになりました。

年明け、私はノロウィルスにかかってしまいました。

夫と子供への感染を心配して、数日間、私は1人で3階のベッドルームで休むことにしたのです。

我が家は、2階と3階にトイレ(3階には洗面台もあります)があり、ベッドルームには小型の冷蔵庫もあります。

私は、ノロ対策としてスポーツドリンクや栄養ドリンク、ゼリー系の飲料、水、着替え、その他必要な小物を 周到に準備してベッドルームに籠城。

夫との連絡は、スマホのショートメッセージでやり取りすることにしました。

数日後。

下痢、嘔吐、高熱も治まったので、私は2階へ降りていき、久々に夫と子供と顔を合わせました。

数日間とは言え、子供に寂しい思いをさせ、夫には慣れない育児を肩代わりしてもらい、申し訳ないやら有難いやら。

そして。

2階に降りたその日の夕飯のときに、夫が妙なことを言いました。

「子供に移るかもしれないんだしさ、△△(私)も体がつらかったろうから、無理して毎晩降りて来なくて良かったのに・・・」

私からすると、意味が分かりません。

夫曰く、夜子供がぐずっていると、私?が降りてきておっぱいをあげようとしたそうなのです。

しかし、子供は飲んでくれないどころか、ますますぐずって泣くばかり。

私?は、あやすためか子供を、庭(プランターが数個置いてあるだけの小さな庭です)へ執拗に連れ出そうとしたそうです。

確かに、夏場に子供がぐずったときは庭に連れ出して気分転換させていましたが、寒さの厳しい時期になってからは、まして夜中の庭へ出たことなどはありませんでした。

夫はと言うと、私を心配して、自分がやるから大丈夫だよ、と毎晩渋るというか癇癪(かんしゃく)を起こす私を、強引に3階へ連れ戻して、2階で子供をあやしていたそうです。

「私・・・治るまで、一度も下には降りて行ってないんだけど・・・・」

初めは、私の発言を冗談扱いしていた夫も、私の真剣な表情と口振りに信用してくれたのか、

「じゃあ・・・毎晩降りてきた△△は、なんだったんだ・・・?」

と、顔面蒼白状態。

夫曰く、そういえば、犬が私?に向かって、今にも噛みつきそうな勢いで唸っていたそうなのです。

犬は、私が実家から連れてきた子で、普段は子供と愛情を奪い合うかのように私に甘えてくるのに。

そして、今。

私は、インフルエンザでダウン。

でも、私?に子供を攫われそうなので、今回は3階へ籠城はせず、家族への感染覚悟で親子三人川の字+犬で寝てます。

今のところ、異常なことは何も起こらず。

犬も、いつも通りの甘えん坊。

家は新築だし、土地も義祖父が畑にしていた土地なので、因縁めいたものも特にありません。

夫も私も地味で、いわゆる「いい人」の元喪で、異性から怨みなどは買った覚えはありません、

周りに、生き霊を飛ばすような人も思いつきません。

私自身が、生き霊を生み出してしまったのかな・・・・

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