不気味な話 深夜の廃校への肝試し

不気味な話 深夜の廃校への肝試し

不気味な話 深夜の廃校への肝試し

若者のグループが、深夜の廃校で肝試しを行うことにした。

ただ、実際に現場に行ってみると、思っていた以上に不気味な雰囲気。

皆は、その迫力に圧倒され、怖気づいてしまった。

一番威勢のいい若者だけが他の連中に発破をかける。

「なんだよお前ら。ビビってるのか?だらしねえな。」

それを聞いた仲間たちは反論した。

「そんなでかい口叩くなら、お前一人で入ってみろよ!」

すると、異性の良い若者は、

「いいよ!やってやるよ。じゃあさ。中に入って、一番上の階まで1人で行ってやるよ。で、あの窓から手を振ってやるから、よく見とけ。」

最上階の窓を指さしながら言うと、そのまま暗く不気味な雰囲気の学校の中へと小走りに駆けて行った。

少しすると、約束の窓から一本の手が見えた。

こちらに向けて手を振っている。

「ああ。あいつ、すげえわ。口だけじゃなくて、本当に1人であんな所にまで行ってるわ。」

仲間たちは、彼の勇気をたたえかなり見直していた。

少しすると、窓から手は引っ込められた。

また少しすると、今度は校舎の入り口から威勢の良い若者が戻ってきた。

ただ、あれだけ勇敢なことをしたはずなのに、なぜか彼は浮かない顔をしている。

暗闇で転んで怪我でもしたのだろうか?

仲間たちは、何かあったのか聞いてみた。

すると彼は、

「いや、あのさ。。。マジでごめん。やっぱ、途中でビビっちまってさ・・・怖くなって、上まで行けずに帰ってきちまった。調子に乗って悪かった!」

仲間たちは、顔を見合わせる。

さっき、窓から手を振っていたのは、こいつじゃないのか?

皆が、もう一度校舎の窓を見てみると、校舎の窓という窓から無数の手がヌっと突き出されていた。

そして、こちらに向かってゆっくりと手を振っていた・・・・

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