ストーカーの都市伝説 後ろの正面だぁれ?
俺は大学生。
最近、ストーカー被害に悩んでいるんだ。
大学が終わって家に帰ってみると、しょっちゅう手紙が入っている。
手紙には、
「今日は朝は×時に起きて、○時頃に昼食を食べていたね。」
という風に、俺の1日の行動が記されている。
不気味だし、気色悪い。
いったい、どんな女なんだ。
そもそもこんなことをしているのは、女なのか?
そんなあるとき、気味の悪い事実に気が付いた。
家の中の物の位置が、動いている・・・・
置いた記憶のないものが、出されていたりするんだ。
これは本格的に危ないかもしれない。
何か対策を練らねば。
次の日。
俺は出かける前に、部屋に隠しカメラをセットして家を出た。
普段と同じく大学へ行き、その後バイトへ行く。
バイトが終わるとすぐに帰宅。
家につくと、1日気になっていたビデオの録画を停止すると、すぐに再生させた。
俺が部屋を出るところが映っている。
しばらくすると、鍵を開けて部屋に誰かが入っていた。
入ってきたのは、見たこともない髪の長い薄汚い女だった。
女は、玄関にボーっと突っ立っているだけで全く動かない。
なんだ?
こいつは何がしたいのだ?
あまりに動かいから、早送りをして様子を見る。
動かない・・・・
昼になっても、日が沈み夕方になっても動かない。
まるでマネキンのように、じっと立っているだけ。
やがて夜になった。
こいつは、何をしているんだ?
・・・アパートの外で音がした。
誰かが外廊下を歩いている音だ。
音は近づいてくる。
そして、部屋の扉の鍵を開けようとしていた。
その瞬間、今までじっと動かなかった不気味な女は凄まじい速さで俺の部屋の押し入れに隠れた。
そして、鍵を開けた人物が部屋に入って来た。
入ってきたのは、俺だった。。。。
俺は、ビデオカメラに近づいて来る。
そこで、映像は終わっていた・・・
押入れは、今、俺の真後ろだ。
振り返りたくない。
振り返るのが恐い・・・・