怪談 いじめられっ子の亡霊
何年ぶりに会うのだろう。
今日は小学校の同窓会。
二次会は、大きいマンションを持っている奴の家に、みんなで行った。
二次会も終わり、みんなが帰る流れになっていた。
エレベーターに乗るときに、人数が多かったから2回に分ける。
一度定員ギリギリまで乗ってみて、人数調整するというやり方。
残ったメンバーは、次ので下に向かうことに。
ちなみに、俺は後発のエレベータに乗ることに。
1回目のエレベーターの中から声がする。
「もう一人乗れるよ。」
声を出した奴の顔、誰だっけか?
覚えてるようで・・・覚えていないような・・・・
正直、こんな奴いたっけ?みたいな感じ。
「次ので行くよ。」
と、返事をしておいた。
残った連中は、出発していくエレベーターに手を振ったりしていた。
で、扉が閉まったその瞬間だった。
目の前のエレベーターが、落下したのだ。
・・・・・・乗ってた奴らは・・・全員死亡。。。。
後で分かったことだけど、「もう一人乗れるよ」と声をかけてきた奴は、いじめで自殺したはずの同級生だった。
落下して亡くなった奴らは、全員いじめの主犯格的ポジションにいた人物だった。
俺は、イジメに参加してはいたけど、どちらかというと見て見ぬふりをしていた人間だった。
きっと、最後に俺のことも乗せようとしたのは、イジメられてた奴の幽霊からすれば、見て見ぬふりした人間も同罪だったのかもしれない・・・・