リアルに怖い話 バラバラ殺人事件
知人の話
その知人は、とある飲み屋でたまたま居合わせた隣の席の客と話が盛り上がったそうだ。
お互い野球好きということで、わいわい野球の話に花咲かせてると・・・
ふと、隣の席の男が真剣な顔になってまったく別の話を始めた。
「ところでさ、最近このあたりバラバラ殺人が起きたのを知ってるか?」
その男の言う通り、この辺りでは近ワイドショーやニュースで取り挙げられていた。
バラバラ殺人事件が起きていたのだ。
恐ろしいことに犯人はまだ捕まっていない。
男は続けた。
「その事件の犯人な、俺なんや・・・・」
口元を少しにやけさせながらも、男がそう言ったときはトリハダが立ったという。
酔っぱらいたわごとだとも解釈できるが、その知人はだんだん背筋が凍りついた。
話の内容が、あまりに具体的で真に迫っているのだ。。。。
まるで、現場にいたかのように語ってくる。
ニュースやメディアが取り上げていないようなことまで話していたのだ。
男は一通り話し終えると、
「これは、ここだけの話にしといてや。」
と意味深なことを言うと、また野球の話に戻ったのであった。
怖くなった知人は、もう野球の話どころではない。
結局、勘定を済ませたのち、逃げるように居酒屋を後にした。
・・・後日。
そのバラバラ殺人の犯人が捕まった。
事件解決を機に詳細が語られたのだが、その内容は居酒屋の男が言ってた通りだった。
でも、逮捕された犯人は、あの男ではなかった。
はたして、あの男は何者だったのか?
警察関係者が、飲みの席で隣の男を脅かしただけなのか?
それとも・・・・?