幼少から続いてる恐ろしい体験

あまりのショックに腰が抜けて動けない俺

生首は徐々に近づいて来る。

俺「く・・・来るな!!」

俺の願いも虚しく、生首は俺と至近距離まで近づいて来て
ついには、俺の顔の数センチまで迫った。

俺「あ・・・あ・・・あ」
???「ぶわっはっはっはっは!!!」
突如、どこからか笑い声が聞こえた。

俺「え?」

笑い声のした方を見ると、先輩が茂みから出てくる所だった。

先輩「いやーすまんすまん、こんなに驚くとは」

俺「・・・・・・」

よく見ると、生首は糸で吊るされただけの簡素なものだった。
恐怖心など一気に吹き飛び、恥ずかしさでいっぱいになった。

先輩「お前のリアクションwww最高だったぞwww」

E子「あははははは!!!」

いつの間にか、E子も一緒になって爆笑している。

もういっそ、誰か俺を消してくれ。
その後は、E子に男らしい所を見せる計画が頓挫した俺はテキトーに行程を終えた。
E子のドンマイ!という言葉を背に。
その夜、どうも寝つけずに、俺はキャンプから離れた川辺でボーッと過ごしていた。

E子は俺が情けない奴に見えたに違いない・・・そうに違いない
あの一件のせいで、俺の株も大暴落だ・・・

ああー、どうしよう・・・

考えれば考えるほど鬱になっていく。
E子「横、いいかな?」

俺「うわっ!!」

E子だった、いつの間に近づいてたんだろう。

E子「ごめんね、驚かせて」

俺「い、いや、いいよ、E子はどうしたの?」

E子「何だか眠れなくってね」

俺「そっか」

E子「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

気まずい・・・あんなことあった後だから、余計に気まずい。
E子「クスッ」

俺「!?」

E子「さっきの俺君を思い出しちゃって」

俺「ああ・・・」

追い討ちをかけないでくれよ・・・。

E子「ちょっと可愛かったよ、俺君って本当に面白いよね」

俺「あ、ありがとう」

E子「んーー」

俺「ん?」

E子「もう言っちゃおうかな」

俺「何を?」

E子「あたしの好きな人って、俺君なんだよね」

俺「えっ・・・」

胸がドクンと高鳴る

嘘だろ・・・

E子「あはは!言っちゃった!!」

俺「・・・・・・」

E子「いつ言おうかな、と思ってたけど・・・良いタイミングだったからさ、えへへ」

俺「お・・・俺も」

E子「ん?」

俺「俺も、E子のことが好きだよ」

E子「え!?」

俺「好きなんだ」

E子「俺君・・・」

俺「E子・・・」

俺はそっと、E子の唇に自分の唇を重ねた。

E子「んっ・・・」

どれほどの間、唇を重ねていただろう
どちらともなく、唇を離した。

俺「そろそろ・・・戻ろうか」

E子「うん・・・」

俺はE子と手を繋ぎながら、キャンプ地へと戻った。

俺「じゃあ、また明日ね」

E子「うん、また明日」

E子と別れ、床へと着く。

俺は幸せな気持ちに包まれながら、心地よい眠りへとついていった。
しかし、その晩、俺は夢を見ることになる。
こ・・・ここは?

幼少の頃に見ていた夢。
周囲がどす黒く、空気が重い空間。

そう、C菜の夢と同じ空間。

また、C菜に出会ってしまうのか・・・?

いやだ・・・!何で今になって・・・!

幼少の頃から見ていない悪夢を見てしまい、俺はパニックになっていた。

そして、気が付くと、俺の後ろで何かの気配がした。

俺「・・・・・・」

振り返りたくない。でも・・・、見ないと。

俺はゆっくりと振り返った。
俺「・・・え?」

振り返ると、そこに居たのは青年の姿だった。

俺「C菜じゃ・・・ない?」

青年は虚ろな目をしていたが、しっかりと俺を見据えている。

青年「・・・・・・」

青年が何かを言っている。

何を言っているんだろう、全く分からない。

しかし、青年は俺に何かを訴えるようにまくしたてている。

聞き取りたくても、聞き取れない・・・。

次第に、青年の顔がぼやけていく・・・。
そうして俺は目が覚めた。
俺「・・・・・・」

C菜の夢じゃ・・・ない?何だろう・・・?
俺は何だか、妙な胸騒ぎがした。

あの青年・・・。

先輩「おーーーい!朝メシの準備するぞーーー!」

俺「あ!!はーい!!!」

一気に現実世界へと戻された俺は、朝食の準備に駆り出されることになった。

しかし、あまりにも不思議な夢。

合宿が終わるまで、そのことが常に頭の片隅にあった。
合宿が終わり、大学の日常が戻って来た。

サークルのメンバーに俺とE子が付き合い始めたことを告げると、F男を除いて皆驚いていたが、祝福してくれた。

E子とは毎日会って色んな話をした。バカみたいな話をして笑い転げたり
色んな場所にも行った。本当に幸せだった。

愛する人が居ると、生活に潤いが出てくるというもの。

勉学にも精が出て、成績は大きく上昇。全てが順調だった。
そんな順風満帆な中、俺はゼミへと入り、本格的に卒業へ向けて準備をすることになった。

そんな中ゼミの最初の授業で、とある人に出会うことになる。
俺「ん・・・?」

ゼミのメンバーが一人一人自己紹介をしていく。

俺は、ある女子に注目した。

俺「あれ・・・どっかで見たことがあるような・・・?」

長いサラッとした黒髪に、清楚そうな容姿と大人しそうな雰囲気。
美人と言っても良いだろう。

どこかで出会った気がするのだが・・・思い出せない。
んー、誰だっけか。

謎が解けないまま、3人組となり、課題を遂行していく時間になった。
奇しくも、先ほどの女子と一緒の組だ。
3人でぎこちなく自己紹介を行い、課題を進めていったが、一人がトイレに行くために離席した。

残されたのは、あの女子と俺。

俺「あ、初めまして、俺、○○と言います、よろしくお願いします」

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