幼少から続いてる恐ろしい体験

無言の圧力で睨んでやった。

後輩「あ、やっぱいいです・・・」

俺「行きます!」

先輩「そうか、じゃあ二人で頼んだぞ」

俺はほくそ笑んだ

俺「な、何だか暑いね」

E子「そお?涼しいと思うけど」

俺「な、何か雨が降りそうだね」

E子「綺麗に晴れてるじゃん」

いかん、二人で遊んだ時もそうだったが、E子と二人っきりだと上がってしまう。

それにしてもE子はちょっとでも俺に気はあるのだろうか・・・?
本当に掴みどころのない子だ。

俺「なあ、E子、今好きな人居るんだよね?」

これは以前、俺が確認したことのある質問だ

E子「んー?居るよ?」

俺「進展とかしそうなの?」

E子「うーん、難しそうだね」

俺「そうなのか・・・」

俺のことなのか!?という期待もあるが、名前を聞いてみてもし違っていたら目も当てられない。
名前を聞く勇気は俺には無かった。

E子「俺君は居ないの?」

俺「居るよ」

E子「きっと良い子なんだろうね」

俺「E子、君のことだよ」

E子「えっ!」

俺「好きなんだ」

E子「・・・実は私も、俺君のことが・・・」

E子「何ボーッとしてんの?」

俺「あ、ご、ごめん!」

E子「早く薪拾わないと終わらないよー」

俺「う、うん」

俺の甘い妄想は一瞬にして打ち砕かれた。

せっせと薪を拾うE子に続き、俺も薪を拾っていく。

E子「うん、これくらい拾えば良いよね」

黙々と薪を拾い続け、気が付けば俺とE子は大量の薪を確保していた。

俺「うん、じゃあ戻ろうか」

俺達はキャンプ地へと戻った。

夕食はあまり上手く作れたとは言えないが、皆で行う共同作業はとても楽しく
料理の味を倍増させてくれるようだった。

皆で盛り上がるようにして、料理を食べていたが俺は気がかりなことがあった。

E子がいない?

E子を探すように周囲に目を配ると・・・、いたいた、E子だ。
何故か、皆から距離を取るように食事をしている。

俺は立ち上がり、E子の分のビールも片手に近づいていった。

俺「何してんの?」

E子「あ、俺君」

俺「皆と一緒に騒げば良いじゃん、どうしたの?」

E子「あたし、あまり騒がしいの好きじゃないんだよね」

確かに、E子はそんな傾向がある。基本的に明るい子なのだが、サークルで騒いでる時もあまり輪には入りたがらない。

E子にビールを手渡し、自分も蓋のタブを開ける。
二人で乾杯をし、口につける。

何を話したもんか・・・と思案していたが、おもむろにE子が口を開いた。

E子「今まで言ってなかったけど、あたしさ、親が居ないんだ」

俺「えっ、そうなんだ」

E子「唯一肉親だった妹も、半年前に行方不明になってるの」

俺「・・・・・・」

俺は言葉に窮した。

E子「あはっ、ごめんね!急に暗い話なんかしちゃって」

俺「いや、大丈夫だよ」

E子「あたしの家も、あんな風に皆で楽しく食事してたの。だからちょっと胸が苦しいんだよね」

俺「そうなんだ・・・」

E子「暗くしちゃってごめんね!明るい話に切り替えよう!」

俺「うん!」

その後、E子と色々な話をした。楽しかったこと、面白かったこと。そして将来のこと。

俺「俺、教師になりたいんだ、小学校の。E子は何になりたいの?」

E子「・・・・・・」

あれ、E子の様子がおかしい。

俺「ま、まだ決めてないのかな」

E子「・・・・・・」

E子は俯いたまま答えない。

何かまずいこと聞いちゃったかな・・・。

E子「あ、そろそろ戻ろうかな」

E子は俺の質問に答えることなく立ち上がる。
そこには既に、暗い表情をしたE子は居なかった。

俺「あ、うん、そうだね」

E子「二人であまり消えてたら、変に怪しまれちゃうもw」

俺「別に俺は良いけどね」

E子「えっ?」

俺「いや、何でもない、戻ろう」

その後、二人で戻った所を色んな人に冷やかされたりしたが、その日は滞りなく一日が過ぎていった。

それにしても、あのE子の様子は何だったんだろう?

そして合宿の二日目。二泊三日なので今日が最終日だ。
今日は川くだりに、肝試しと、イベントが盛りだくさんの一日だった。

川くだりは、ふざけあってたら川に転落したり、先輩が操作を誤って岸に激突したりなど、散々な内容だったが、肝試しは俺の中で大イベントとなった。

男女が一組となって、山沿いの道を回って帰って来るといった単純な内容だが、非常に薄暗く不気味な道を歩かねばならず、光が懐中電灯だけというのも恐怖の演出に一役かっていた。

組み分けはクジ引きで決定されたが、俺はE子とペアになることが出来た。

後で聞いた話だが、クジは作ったF男が俺とE子がペアになるよう細工をしていたらしい。

F男・・・お前は本当の親友だよ。

俺の心は有頂天だったが、E子は浮かない顔をしていた。

俺「どうしたの?」

E子「あたし、怖いの苦手で・・・」

これは男らしい所を見せるチャンスかもしれない!
俺はwktkしながら開始を待った。
一組、二組と出発して行き、ついに俺とE子の番になった。

俺「行こう」

E子「う、うん」

足場の悪い道を懐中電灯で照らしながら、ゆっくりと進んでいく。

E子「うー、怖いな」

俺「だ、大丈夫だって!」

こういった類のものは割りと平気な俺だったが、想像していた以上の不気味さに、本音を言うと少しビビッていた。

二人でおそるおそる進んでいった先に、土手が見えた。

ここを右折しなければならないのだが、今までの道と違い、完全に見えない方向を右折しなければならないため、先の見えない恐怖があった。

しかし、ここで怖気付いては男ではないだろう。

俺「俺、先見て来るね」

E子「うん」

E子にそう告げて、右折した先を見る

俺「何も・・・ないな」

まあ、何かあったら困るけどなw

安心してE子の所へ戻ろうとした瞬間、何かが俺の前を横切った。

俺「え・・・?」

女の生首だった。
俺「うわあああああああああ!!!!!」

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