幼少から続いてる恐ろしい体験

想定外の言葉に、俺は驚きを隠せない

E男「彼女だった・・・というのが正確な言葉だけど」

俺「あの・・・その、失礼ですが」

別れたのか?と聞こうとしたが、流石に聞けなかった

E男「いや、居なくなったんだよ、急に」

俺「居なくなった?」

E男「うん、数ヶ月前に、忽然と」

話を詳しく聞いてみると、加奈子さんは数ヶ月前に行方不明になってしまったらしい。

電話をしても全く通じず、住んでいた寮へ行って管理人に聞いても、ずっと帰って来て居ないとしか聞かされなかったらしい。

E男「これを、見て欲しい」

E男がカバンの中から取り出したのは、一冊の日記だった。

E男「加奈子の日記です、中を見てください」

人の日記を見るのは、ちょっと躊躇ったが、俺は読んでみることにした。

○月○日
あー!もう暇!!
しかも盲腸で入院とか本当にツイてないよね・・・
あまりに暇だから、これから日記を書くことにする!!
どうやら、加奈子さんは盲腸で入院している際に、この日記を書き記したらしい。
○月○日
今日、男の子と仲良くなったんだ!!
笑顔がとっても素敵な男の子!!
でも、名前を聞いても、歳を聞いても、「知らない」って言うの。
何だか変な子ね。
だから勝手に、○○ちゃんと呼ぶことにしたの!!
○月○日
○○ちゃんは、自分からは喋ることが無い子。
でも、いつも寂しい、寂しいって言ってる。
お母さんとお父さんがお見舞いに来てくれるトコも見たことがない。
可愛そうに。
「お姉ちゃん一緒に居てくれる?」って聞いて来るから
「もちろんだよ!」と答えた。
○○ちゃんは嬉しそうだった。
そこから先は、とりとめの無い日記になっていた。

病院のご飯がまずい、とか、Eがお見舞いに来たとか、手術怖かった、とか。

そんな日記も、退院の日が書き記されていた。

○月○日
今日で退院!退屈な入院生活ともオサラバ!!
最後に○○ちゃんに会いたかったけど、会えなかったな。
そういえば、あの子がいつも来るから、何号室に入院してたのかも知らないままだったな。
早く、退院出来ると良いけど。
そこから先は、退院した後の生活が記されている。
○月○日
何だかすっごく怖い夢を見た。
目がない○○ちゃんが、私を連れて行こうとする夢だ。
寂しい、寂しい、って言いながら私を引っ張っていこうとする。
怖いなー。
○月○日
毎日、○○ちゃんの夢を見る。
怖い。

○月○日
寝るのが怖い、また○○ちゃんが夢に出てくる。

○月○日
鏡の前に○○ちゃんが居た。

○月○日
どこへ行っても、○○ちゃんが付いてくる。
助けて。
日記はそこで途切れていた。
俺「・・・・・・」

読み終えた俺は絶句していた、言葉に表せない。

俺「・・・何故、その、加奈子さんが夢に?」

俺は思っていた疑問を口に出した。

E男「分からない、でも俺も夢を見たんだよ」

俺「E男さんもですか?」

E男「ああ、既に現実に加奈子が現れている」

俺「じ、実は俺もなんです!!」

俺は今まであったことを洗いざらい話した。Aのこと、現実に現れた加奈子さんらしき人のこと。

俺「どうにか止める方法は無いのでしょうか?」

E男「・・・・・・」
C菜と同じか…
口を閉ざすE男に、俺は落胆を隠せなかった。

E男「もう、終わるよ」

俺「え?」

E男「・・・・・・」

そう言って席を立ったE男を俺は引き止める。

俺「待って下さい!」

E男「止めなくていい、それと・・・」

俺「え?」

E男「夢を見ていない君が何で・・・そこだけが分からない」

その言葉を残し、E男は俺の分の金も置き、去って行った。
俺「・・・・・・」

残された俺はしばらく、呆然としていた。
それからと言うものの、俺の前に加奈子さんらしき人が現れることはなくなった。

加奈子さんの噂は下火になり、しばらく経つと、誰も話さなくなった。
Aはそれでも登校して来ることはなく、E男とは彼女を通しても連絡が取れなくなってしまった。
音信不通になってしまったらしい。
そんなある日、意外な人から電話があった。A男だ。
A男「よう」

俺「A男!久しぶりだな!」

A男「ああ」

俺「急にどうしたんだ?」

A男「・・・・・・」

俺「ん?どうした?」

A男「C菜のこと、覚えてるか?」

俺「勿論だろ」

A男「何か変わったことはないか?」

俺「う・・・あったな、C菜と関係あるかは分からないが」

A男「聞かせてくれ」

俺は今回の一件を詳しくA男に聞かせた。
A男「・・・・・・」

俺「何だ?どうした?」

A男「そうか・・・」

俺「え?何?」

A男「いや、何でもない、またな」

そう言って、A男は一方的に電話を切ってしまった。

何だったんだろう・・・?

俺は大学へ入学した。
さして頭も良くなかったが、推薦でそこそこの大学に入学することが出来た。

サークルへ入り、授業にちょこちょこ出ててはサークルに入り浸り、遊び回る。
まあ、どこにでも居そうな大学生だった。

そんな代わり映えのしない日常、異変が起きたのは大学3年生、サークルの合宿中だ。
E子「ねえ、○○君、この荷物持って!!」

俺「え、あ、う、うん!いいよ!」

E子「あっついよねー、何でこんな山奥を合宿地にしたんだろう」

俺「ま、まあ夜は冷えるって言われてるし、涼しくなるんじゃないかな」

E子「そっか、キャンプファイヤー楽しみだね!」

俺「そうだね!」

突然の登場だが、このE子、俺が今気にかけている子である。
そこまで美人という程でもないが、愛嬌があり人を惹きつける何かを持っている。

何回か二人で遊んで、頻繁にメールでやり取りもしていたが、イマイチ進展が無い状態で
今日の合宿だった。
F男「このこのー、憎いねー」

俺「うわっ!な、なんだよ!」

F男「この合宿で上手く発展するといいなー、あはははは!」

俺「何言ってんだ!聞こえたらどうすんだよ!!」

バンバン!と俺の肩を叩くF男、このF男という男はサークルで一番の仲であり
常日頃から共に行動を取っていた。

高笑いをしながら、荷物を持ち運んでいくF男
まあ、この合宿で仲を進展させることが出来れば・・・と、実際俺も思ってたのだが。

進展がない状態ともこの合宿を機にオサラバだ!!

よーし!!がんばるぞ!!!

先輩「何言ってんだお前」

どうやら口に出てしまったらしい、先輩の冷ややかなツッコミを背に、俺は顔を赤らめ荷物を運んでいった。

その後、川遊びでE子の水着姿に見とれたりしつつ、川に突き落とされたりしつつしていると、夕食の時間になった。
夕食はカレーと焼きそばだった。キャンプ地から支給された薪では明らかに足りないので、数人が少し山へ入って薪を調達してくることになった。

E子「じゃあ、あたし行きます!」

E子がいの一番に名乗り出た、これはE子と二人っきりになるチャンスか!?

後輩「じゃあ、僕も・・・」

俺「・・・・・・・」

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