幼少から続いてる恐ろしい体験

俺「留守かな」

その後何度も押しても、誰かが出てくることはなかった。

ふ、と家を見上げてみる。

俺「ん?」

窓際の所、女性が立っている。
あんなにチャイム鳴らしたのに何で出ないんだろうか。

ずっと窓際を見ていると、女性がこっちを向いた。

俺「う・・・」
曇りガラスのせいでぼやけて見えないが、面と面で向き合った瞬間、なんとも言えない寒気がした。

俺「え?」

俺と目が合った後、女性はなぜか、腕を伸ばし、顔と腕をガラスに張り付けた。
掌と腕を、べったりと。

俺「お、おじゃましました!!」

あまりの不気味さに、俺は聞こえるはずもないのに声を出して、逃げるように去った。
何なんだよアレ・・・おっかねえ。

Aの姉か妹だろうか?何であんなに鳴らしたのに出てくれなかったんだろうか。

尤も、あんな不気味な人が出てこられても困るが・・・。

翌日、気になった俺はクラスメートに尋ねてみることにした。

俺「なあ、Aって姉か妹っていたっけ?」

クラスメートC「いやーアイツは一人っ子のはずだぞ」

俺「そ、そうか」
まあ、母親という可能性も0ではないが・・・
そこから何日も経過したが、相変わらずAは学校に登校して来なかった。
そして、ある日の晩

ちょっと小腹が減っていた俺は、コンビニまで自転車で走ることにした。

時間的には結構な夜中だったが、コンビニまですぐだし、気にしないことにした。

そんな中、コンビニへ向けて軽快に自転車を走らせている最中、後ろから大声で呼び止められた。
???「そこの君!!止まりなさい!!!」

俺「え?」
振り向いて見ると、自転車に乗っている警官だ。

俺は立ち止まり、警官が近づいてくるのを待った。
警官はかなり、怒った顔をしている。

やっば・・・、夜中に出たから怒られるのかな
警官「二人乗りなんてしちゃダメじゃないか、そんなスピード出して!!」

俺「え?」

警官「後ろの子は・・・あれ?」

俺「俺、二人乗りなんてしてないっすよ」

警官「そんなはずはないだろう?女の子が後ろからしがみ付いているのが見えたぞ」

一瞬、ゾワッとした・・・そんなハズはないだろう。しかし警官は真剣な表情だ。

警官「み、見間違いか・・・いや、しかし確かに」

警官はブツブツ言っていたが、俺は気が気ではなかった。

警官「と、とりあえず夜中の外出は控えるように!」

その後、軽く小言を言われて俺は家に帰された。

なんと言うタチの悪い冗談なんだろう

きっと、俺を怖がらせて夜中の外出をさせないようにしたんだろうな!
きっとそうだ!
・・・・・・
俺の心は全く晴れなかった。

俺の中で何かが、ヤバイ、と警告していたのだ。

確実に俺の周囲で何かが起きている。

放課後、俺は頭を抱えていた。

不可解な現象、もはや怪異と呼べるような内容が立て続けに起きている。

そしてAについてだ。
これはもう、何かしらの事態がAに起こったと考えるのが妥当だろう。

仮に家庭の事情だとしても、友人達にメールの一つも寄越さないのは異常だ。
それに、あの異様な家・・・。
???「なーにブツブツ言ってんの?」

俺「うわっ!!な、なんだ○○か」

彼女「えへへー、驚かせちゃった?」

突然の登場に面食らったが、そこには彼女が立っていた。
俺が机に向かってブツブツ言ってるのをずっと観察してたらしい。

なんという悪趣味な・・・。

俺「あ、そうだ!」

俺は彼女に協力して貰うことにした。

彼女「んー?」

俺「加奈子さんの噂って前に○○が教えてくれたよな、それについて詳しく知ってる人を探して欲しいんだ」

彼女「えー、何で?全然興味無さそうだったのに」

俺「ん、まあ、ちょっと色々とな」

彼女「いいよー!探しておくね」

俺「サンキュー」

彼女は顔がかなり広い。これで新しい情報も入ってくるかもしれない。

俺は俺で行動を移した。

翌日から、クラスメートを含め、様々な人に噂について聞いたが、芳しい結果は得られなかった。

校内の知人という知人に話を聞いたが、噂は聞いたことがある、という程度の情報しか得られなかった。
~組の○○さんが居なくなったとか、○○さんが夢を見たらしい、等は聞けたが
あまりにも信憑性に欠ける。

そんな八方塞の中、知人からとある人を紹介された。他校のD男という男だ。
オカルト研究会に所属しているらしい。

自分の高校のオカルト研究会は訳の分からん新聞や冊子を作っていて
あまり近寄りたくないイメージだったが、背に腹には変えられないだろう。

しかも他校かよ・・・まあ仕方ないか。

俺は知人にアポを取って貰い、放課後にD男の高校のオカルト研究会を訪ねる約束をした。

翌日、俺は放課後にD男の高校を訪ねた。

D男の高校は自分の高校からさほど離れておらず、電車ですぐの所だった。

俺「・・・・・・」

校門を前にして、俺は息を飲んだ。
なんというデカイ高校だ・・・。
うちの高校とは比較にならないほどの大きさ。
D男の高校は私服可なので、変に怪しまれることなく入れた。

外見通り、高校の中も非常に広かった。

俺「サークル棟みたいなのあるかな?」

場所がサッパリ分からなかったので、近くにいた学生を捕まえて聞いてみた。

俺「あの、オカルト研究会ってどっちですか?」

学生「あっちだけど・・・、あんなのに入りたいの?」

俺「え?」

学生「やめたほうがいいよ、変なのばっかりだから」

俺「はあ・・・」

流石に偏見が過ぎると思うのだが・・・、とりあえず教えられた方向へと向かう。

俺「ここか・・・」

オカルト研究会と書かれた札を見つけ、俺は中に入る。

俺「あのー、D男さん居ますか?」

???「ん?」

部室には一人しかおらず、中に居たモヤシのような男が返事をした。
いかにもオタクという感じ。

D男「俺がD男だけど、何?入部希望かい?」

俺「え、いや、違うんです、○○の紹介で来ました」

D男「ああ!話は聞いてるよ!何でも面白い話があるんだって?」

あまり面白がられても困るのだが・・・。

俺は、うちの高校で広まっている噂についてD男に話した。

D男はうんうん、と頷きながら話を聞いていた。

ひとしきり話終えた後、D男が口を開いた。

D男「実に興味深い話だね」

俺「はぁ、そうっすか」

D男「あくまで私の推測になるが、加奈子さんは実在の人物の可能性もある」

俺「えっ!?」
加奈子さんが実在の人物とは・・・どういうことだろう。

D男「では、順番に私が思ったことを話していこう。・・・そっくりな話にカシマさん、ヒキコさんという話があるんだが知っているかい?」

俺「いや、知らないです」

D男「これらの都市伝説は仮死魔霊子、森姫紀子っていうのが登場人物なんだ、加奈子さんと比べてみて何かに気付かないかい?」

俺「うーん」

俺は考えてみた。

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