幼少から続いてる恐ろしい体験

A男「どういうことだよ!これ!」

俺「お、俺に聞かれても分からないよ!!」

意味が分からず、パニックになる二人。しかし、かと言ってどうすることも出来ない。

俺もA男も無理やりに偶然と決めつけ、この問題を頭から消し去ろうとした。
二人で同じ夢を見るなんて偶然、あり得るはずがないのに。

そして、その日も夢を見た。全く同じ内容の夢だ。

全身が汗だくになって、飛び起き、また母親に泣き付いた。
やはり母親は優しくなだめてくれたが、俺の気持ちが治まるはずがない。

俺「何なんだよ・・・何なんだよ!!一体!!!」

翌日も満身創痍の状態で学校へ行ったが、A男は学校に居なかった。
何を言ってるのか分からない授業を聞き、急いで家へと帰宅。

家へ帰ってからは、何をするでもなくぼーっと過ごした

俺「寝るのが・・・怖い」

二日連続で同じ夢を見たのだ、三日連続も考えられる。

俺「どうしよう・・・どうすれば良いんだろう・・・・・・・そうだ!!!」

ふっと、俺の中で何かが閃いた。

俺「お母さんと一緒に寝れば良いんだ!」

当時の俺は、かなりのマザコンであり、何かあったらすぐに母親に泣き付いていた。
また恐ろしい夢を見ても、きっと母親が何とかしてくれる!そう信じて疑わなかった。

俺「おかあさん」

母「ん?」

俺「今日一緒に寝よう」

母「いいわよ」

心の中で俺はガッツポーズを取った。

そして、その日の夜、俺は母親と一緒の布団へと入り、心地良い安堵感の中眠りに付いた。
これなら大丈夫だろうと、俺は何一つ心配していなかった。
しかし、その晩、俺は再び夢を見た。
全く同じ内容、全く同じ悪夢。

唯一違ったのは、起きた部屋が一緒に母親と寝た部屋ではなく自分の部屋だったのだ。

俺「な・・・何で・・・」

俺は全速力で母親の部屋へと向かった。

母親は寝ていた、何事も無かったかのように。
再び叩き起こして、詳細を尋ねる。

俺「おかーさん!!なんで寝ている間に僕の部屋に帰したの」

母「はあ?」
寝ぼけ眼で母親が答える。

俺「僕が寝ている間に、僕の部屋まで連れていったでしょ!ひどいよ!!」

母「何を言ってるの?いきなり夜中に起きて、自分で部屋に戻ったんじゃない」

俺「え・・・」

母「声を掛けても何も答えないし、寝ぼけてたんじゃないの?」

俺「・・・・・・」

茫然自失の状態で自室へ戻る、時計を見ると夜中の三時だった。

俺「なんで・・・なんで」

こんな状況で再び眠れるはずもなく、俺はその後は一睡もせずに学校へ向かった。
授業なんて適当に聞き、放課後、A男の傍へ行った。

A男「よう・・・」

俺「ああ・・・」

A男「昨日、体調悪くて休んだんだけどさ・・・」

俺「うん」

A男「あれから二日続けて見るんだ・・・C菜の夢を」

俺「え?A男もか・・・?」

A男「え、じゃあお前も?」

俺「ああ」

A男「・・・・・・」

どうすれば良いのか、俺達は頭を抱えた。

俺「C菜・・・俺達に何かを伝えたいのか」

A男「え?」

俺「夢の中で、C菜は何か言ってるだろ?」

A男「ああ、でも何を言ってるか分からないんだ」

俺「口の動きからして・・・」
俺は必死に夢の中のC菜が、どう口を動かしていたかを思い出す。

さ む さ  い  さ  し  い  きて

さ い  む  い  みし  きて

俺「・・・・・・」

A男「何か分かったか?」

俺「寒い・・・寂しい・・・来て」

A男「・・・・・・」

俺「俺達を連れて行こうと・・・?」

死者であるC菜が俺達を連れて行こうとしている・・・
考えるだけで、鳥肌が立った。

俺は現状を打破するべく、新しい手がかりを探すことにした。

俺「そういえば写真」

A男「え?」

俺「俺とA男とC菜で撮った写真だよ」

A男「ああ、それがどうしたんだ?」
俺「ちょっと見てみよう」

A男「手がかりを探すってことか?」

俺「うん、もしかしたら何か分かるかもしれない」
俺は常日頃から、その写真を持ち歩いていた。
リュックから取り出し、覗きこむ。

俺「んー・・・・・・・!!!!!!!!!!」

A男「どうしたんだ?・・・・・・!!!!!!!!!」

絶句する俺、その様子を見て写真を見たA男も絶句する。

C菜の母親に向けてピースサインをする俺とA男、そして真ん中のC菜
しかしC菜には、眼球がなかったのだ。そう、夢と全く同じ。

A男「うわああああああああああああ!!!!」
A男が俺から写真をひったくって、ビリビリに破いた

俺「お、おい!!何をするんだ!!!」

A男「はぁはぁはぁ・・・・」

A男「なんなんだよこれ!!わけわかんねえよ!!」

俺「あああ・・・」
次々と起こる怪奇な現象、俺達は完全に発狂寸前だった。

???「ちょっと・・・」

俺&A男「うわっ!」

突然背後から話しかけられて、俺は面食らった。
振り向いてみると、クラスメートのD子だった。

D子は典型的な根暗なクラスメートで、友達は全くおらず
休み時間は、皆と話さずにどこかへと消えている、そんな女子だった。

俺「な・・・何だよ」

D子「その・・・恐ろしい念を感じたの」

俺「は?」

D子「それ」
D子がびりびりに破いた写真を指差す

俺「・・・何か分かるのか?」

D子「もうすぐ・・・こっちに来るよ」

俺「は!?どういうことだよ!?」
来るってまさか、俺達を連れに来るってことか・・・?

A男「何でなんだよ!俺らはC菜と親友だったんだぞ!」

D子「その子、地獄に行ったの」

俺&A男「・・・・・・」

俺「じゃ、じゃあどうすれば良いんだ!?」

D子「どうにもできないよ」

俺&A男「え・・・」

D子「誰かを引きずり込みたい念が強すぎて、どうしようもないよ」

俺「そんな・・・」
もう現実世界にC菜が現れて、俺達を連れて行くのを待つしかないのか・・・。

D子「これ・・・」
D子が何かをポケットから取り出し、俺達に手渡した。

俺「何だ・・・これ?」
渡されたのは、小さな小さなお守りだった。

D子「こんなんじゃ防げないと思うけど」

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